2011年9月26日月曜日

東芝などパワー半導体で攻勢 シェア拡大へ生産ライン増強

今後ますます需要が伸びる分野で、各企業がしのぎを削ります。 現在の半導体の能力を上回るモノの開発が急ピッチで進んでいます。 電力をコントロールするために必要不可欠なもので今後も大注目。 半導体各社が電力をコントロールする半導体「パワー半導体」で攻勢を強めている。パワー半導体は省電力化に欠かせないほか、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)のモーター制御に使われ、今後も需要の拡大が見込まれている。各社は生産ラインの増強や製品拡充を裏ビデオ加速させ、シェアの拡大を図る構えだ。東芝は、既存製品に比べ電力損失を半減した電圧制御用のパワー半導体を2011年度内に新たにエロ動画投入する。同社幹部は「数年後にパワー半導体で世界シェア首位を目指す」と意気込む。 従来品の生産は石川県内の工場にある直径6インチウエハーのラインを使っていたが、これを8インチのラインに順次切り替え、生産能力を電マ拡大する。パソコンや携帯電話のデータを記録する「NAND型フラッシュメモリー」用の不要設備を転用することでコストを抑制する。日立製作所は5月、福島第1原子力発電所から20~30キロ圏内にある福島県南相馬市の関連会社の生産設備の一部を、山梨県中央市に移転した。10月までに、EVやHVや鉄道向けに電力を変換・調整するパワー半導体電マの生産能力を、月産1万9000個から4万8000個に引き上げる計画だ。 富士電機も、12月に山梨製作所(山梨県南アルプス市)をパワー半導体向け生産拠点に転換する。これまで行ってきたハードディスク駆動装置(HDD)用の磁気ディスクの生産をカリブマレーシアに移管。山梨製作所には185億円を投じて8インチラインを導入する。稼働開始後には、同社のパワー半導体の生産能力は約14%高まるという。ルネサスエレクトロニクスも12年度までに、自動車や次世代送電網(スマートグリッド)向けなどに、パワー半導体1000品種を取りそろえる方針。電子機器の制御に使われる半導体「マイコン」とセットで売り込むことで、15年度までに世界シェア10%超を目指す。調査会社の富士経済によると、2011年のパワー半導体の世界市場は前年比6.8%増の2兆2079億円に拡大する見通し。家電製品の節電ニーズの拡大や次世代自動車、高速鉄道の世界的普及もあって2020年には昨年の2.2倍となる4兆4837億円にまで成長するとみており、開発・投資競争は今後も続きそうだ。